バックパッカー デビュー旅2:カンボジア編

ホーチミンからカンボジアへ


さて、続いてはホーチミンからカンボジアの首都プノンペンへ陸路で向かいます。バスのチケットはホーチミン市内の旅行代理店で購入可能です。
前日には購入しておくようにしましょう。

カンボジアへの旅は長旅です。
事前に水などは買っておきましょう。
ちなみに、すべてのバスがそうなのかは分かりませんが、僕たちは国境で休憩時間がありました。
売店や簡易的な食堂もあり、サッと食事を取ることもできました。
またシムカードを販売している人もいましたが、ちょっと値段が高かったので購入はしませんでした。

プノンペン

国境を越え、プノンペンへ向かいます。プノンペンに近いてくるとまず思うのは、ホーミチンと違う。。何が違うって街が暗いんです。灯りの量がホーチミンよりとても少ない。これはまだ経済発展中のカンボジアゆえかもしれません。

日本だと都市部はどこも夜も明るいので、ちょっと新鮮かもしれません。

ちなみに今回のルートにおいて、カンボジアはあまり治安が良くありません。
できれば夜の到着は避けてください。
どうしても夜になってしまう場合はあらかじめbooking.comなどでホテルを予約し、バスを降りたらすぐにトゥクトゥクなどで移動してください。
また、特に女性の方など不安だなと感じる方であればプノンペンを飛ばすことも検討して下さい。
プノンペンの次の目的地であるシェムリアップは、プノンペンと比較してさほど治安が悪くはありません。(あくまで体感値です。)ホーチミンからシェムリアップに直接飛行機で向かうことも検討して下さい。
バックパッカーだから、といってむやみやたらに危険なところに行く必要は一切ありません。自身の安全を最優先して下さい。

プノンペンのオススメ観光スポット4選

さて、プノンペンの観光スポットは以下の通りです。
・キリングフィールド
・トゥールスレン
・ワットプノン
・キリングフィールド

ちょっと全体的に重めです。
世界史を学習していた人は知っているかもしれませんが、カンボジアという国はポルポトによって独裁されていた過去があります。数年間にわたって鎖国状態を続け、国内では独裁と、それに逆らう者に対する虐殺が行われていました。そして、キリングフィールドはその虐殺が行われた場所、またトゥールスレンは罪のない民間人が捕らえられていた収容所です。気が進まない人はもちろん避けるのも手です。観光がてら生半可な気持ちで行くものでもありません。
ただ、私としてはその1:ベトナム編でも述べましたが、その国に行ったらその国の文化、歴史を知るべきだと考えています。もし、余裕があればご検討下さい。

なお、僕たちはキリングフィールドとトゥールスレンを1日で回れるツアーを予約しました。
キリングフィールドは街から遠いので、なるべくツアーを予約することをお勧めします。ツアーは市街地の旅行代理店、宿泊先のホテルなどで前日に予約できるかと思います。

キリングフィールド

キリングフィールドは、市街地からトゥクトゥクで20分ほどで行ける、ポルポト独裁時代に虐殺が行われた場所です。プノンペン 付近には多くの虐殺馬がありましたが、キリングフィールドはその中でも最大の規模を誇っていたようです。

日本語の音声ガイドもあります。どのような経緯で何が起こったのかを詳しく聞くことが可能です。

トゥールスレン

トゥールスレンは市街地にある、独占下における民衆の収容所です。当時は何の非もなくとも捕らえられてトゥールスレンに収容され、場合によっては虐殺されました。ここでも、ぜひ音声ガイドを購入してください。また、トゥールスレン内部はかなりの広さがあり、音声ガイドを聴きながらじっくりと内部を見て回るとおよそ4時間ほどは必要になるかと思います。

ワットプノン

ワットプノンはプノンペン市内の小高い丘に位置する寺院です。カンボジアの言葉でワットは寺、プノンは丘を意味します。中心部からは北に多少距離があるのでトゥクトゥクで向かいましょう。内部はなかなかの広さがありますが、中心が丘のようになっており、階段を登った先に寺院があります。多くの人がお参りをしていたので、僕たちも同様にお参りをしました。

ナイトマーケット

最後はナイトマーケットです。プノンペンはその経験した出来事のために軽い気持ちで訪れる場所は少なく、また気疲れもするかもしれません。歴史を学んだ後はきっちりお酒を飲みましょう。(これは冗談だけではなく、プノンペンを始めとする多くの国は観光から莫大の収益を得ています。私たち日本人が観光に向かい、その地で多く飲み食いすることが彼らの経済の発展につながります。)ナイトマーケットは川沿いのリバーサイトと呼ばれるエリアに位置します。夜に訪れると、多くの人が憩いの時間を過ごしており、プノンペンの風を感じることが出来るでしょう。

シェムリアップへ

さて、酒を明け方まで飲み明かした次の日はカンボジアの第2の都市であるシェムリアップへ向かいます。シェムリアップは日本で言う京都のような位置づけで、カンボジアを代表する観光都市です。アンコールワット遺跡群の麓の街であるシェムリアップに心躍らせながら、バスに乗り込みます。
プノンペンからシェムリアップまではおよそバスで4時間ほど。前日に市街の旅行代理店であらかじめバスチケットを購入しておくようにしましょう。

なお、道中では休憩もあります。食事を取れるところもあるので安心です。

僕たちは朝方にはバスに乗り込んだので、昼過ぎにシェムリアップへと到着しました。

シェムリアップ市街地案内

シェムリアップはこの旅を通して最も記憶に残っている街です。プノンペンの都会の喧騒を逃れ、自然豊かな美しい街並みを誇ります。街自体の大きさもプノンペン に比べると小規模となり、トゥクトゥクでも回りやすいです。また街にはパブストリートと呼ばれるエリアがあり、バーやクラブが多く並ぶので夜遊びもバッチリです。かのアンコールワットだけあって、観光客、特に多くの日本人もいます。日本人宿もいくつかあるのでここに宿泊するのもいいでしょう。
その素晴らしい、穏やかで優しい、かつ活気に溢れた街並みを存分に楽しんで下さい。

シェムリアップのオススメ観光スポット2選

それでは早速、シェムリアップのオススメ観光スポットを2つ紹介しましょう。

アンコールワット遺跡群

まずはアンコールワット遺跡群です。上でシェムリアップのオススメ観光スポット2選と書きましたが、「少な(笑)」と思われた方が大半ではないでしょうか?ご安心ください。アンコールワット遺跡群はかの有名なアンコールワットやアンコールトムなど複数の寺院の総称です。言うならば日本の京都で清水寺や南禅寺をまとめて京都寺院群と言っているようなものです。つまり、じっくり見ようとすると数日かかります。(笑)
アンコールワット遺跡群のエリアに入場するにはチケットが必要になるのですが、1日券、3日券、7日券の3種類があります。つまり本気でアンコールワット遺跡群を満喫しようとすると7日間かかるということです。まあ、流石に7日間チケットを購入する人は少数だと思いますが。
僕たちは3日券を購入しましたが、最後の1日は代わりに後述のプリアヴィヒア遺跡に行ったため、実際に遺跡群に訪れたのは2日でした。遺跡群は20以上の遺跡で構成されますが、基本的には1日券か3日券がオススメです。

選び方としては、下記を参考にして下さい。
アンコールワットとアンコールトムの2つだけ抑えられればいいやという人・・1日券
アンコールワットとアンコールトム以外にも有名どころは抑えておきたいという人・・3日券

ただ、日頃から寺院に行かないという人は飽きる可能性が高いので1日券でいいと思いますよ。日本で寺院に行かない人がカンボジアへ行った瞬間、寺院マニアになることはないですからね(笑)
ちなみに、僕たちもそういうタイプでした。

さて、シェムリアップから遺跡群までは意外と距離があります。前日のうちにトゥクトゥクを手配しておきましょう。おそらく宿のフロントで手配できると思います。
また、アンコールワットは湖に反射した朝日が有名です。僕たちは曇りのため100点満点のものは見れませんでしたが、それでもその美しさは素晴らしく、また何よりも「見た」という経験、思い出が大事だと思います。オススメです。朝焼けを見る人は夜更かしに注意して下さい。

アンコールワット

朝焼けを見た後は、アンコールワット内の簡易的な飲食店で朝食をとり、観光を開始します。アンコールワットは莫大な大きさを誇ります。おそらく、日本の寺院でもここまで巨大なものはないかと思います。壁面に様々な彫刻が彫られており、今から何百年も前に作られたものだとは到底思えません。

目をつぶれば当時にタイムスリップしたかのように、内部を風が吹き抜けます。あまり急ぎすぎずに、存分に満喫して下さい。日本語ガイドの方もいますが、個人的には細かい説明は抜きにしてその雰囲気を感じるのがいいかと思います。
最深部の塔の頂上まで到達した時の感動はすごいですよ。ぜひ、味わってみて下さい。

アンコールトム

さて、アンコールワットを抜けた後はアンコールトムへ向かいます。なお、アンコール遺跡郡に向かう際は基本的に1日トゥクトゥクをチャーターする形になります。アンコールワットを出た際の待ち合わせ場所は事前に運転手と確認しておきましょう。

アンコールトムは、遺跡群の中でも2番目の大きさを誇ります。また遺跡としての知名度もおそらく2番目でしょう。(日本に限ると、天空の城ラピュタのモデルであると言われるベンメリア遺跡の方が有名かもしれません。)

3キロメートル四方の城壁で囲まれ、中心部にはバイヨンと呼ばれる寺院跡があります。個人的な感覚ですが、アンコールワットには静けさ、雄大さを感じたのに対し、アンコールトムでは力強さ、勇しさを感じました。アンコールワットとはまた違った趣が感じられるはずなので、ぜひ訪れてみて下さい!

プリアヴィヒア遺跡

さて最後は、プリアヴィヒア遺跡です。11世紀ごろに建てられたとされる遺跡ですが、まず初めにここは訪れるのが少し難しいです。シェムリアップからさらに北部、タイとの国境付近に位置するのですが、時期によってはタイとの紛争が発生しており、立ち入ることができません。更にはシェムリアップからさらに車で3時間ほどかかるため、トゥクトゥクで行くのは現実的ではなく、ツアーを利用する必要があります。ツアーも人数が揃わなければ開催されないため、僕たちは泊まった宿の人たちとうまく一緒になって訪れることができました。
ただ、断言します。観光スポットとして僕がこの度で訪れた中ではダントツに素晴らしかったです。

高台に位置する遺跡なのですが、遺跡を抜けた後は切り立った崖から辺りを一望することができます。おそらく、ここでみた景色は一生忘れないと思います。もし遺跡に行けるチャンスがあったら絶対に訪れてみて下さい。おそらく、僕と同じ感想を抱いていただけるかなと思います。

タイのバンコクへ

さて、カンボジア編はここで終了となります。次回はいよいよ旅の最終目的地であるタイはバンコクへ向かいます。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!