メタ認知とは?メタ認知の能力が高い人の特徴と鍛え方

こんにちは、ハルです。

「メタ認知」をご存知ですか?

メタ認知とは自分を客観的に見ることを言い、メタ認知の能力が高い人は人付き合いが上手という特徴があります。

この記事ではメタ認知の概要とメリット、鍛え方について紹介します。
 

メタ認知とは


メタ認知とは自身が認知していることを客観的に把握することです。

つまり、認知していることを認知する能力です。

ハル
ハル
よくわかりませんよね。

 

身の回りに自分を客観視するのが得意な人はいませんか?

「自分はAが得意だけどBが苦手だから、Aをメインの仕事にしつつも余った時間でBに取り組んでスキルアップを図ろう」といった具合に物事を考えれる人です。

彼らは自分の能力やスキルの強み、弱みについて客観的に把握しており、メタ認知力が高いと言えます。

 

メタ認知とは、心理学者であるジョン・H・フラベル氏によって提唱された概念であり、以前から心理学の世界では広く知られたものでした。

それが、ビジネスにも転用できる重要なスキルとして近年注目を集めるようになったんですね。

メタ認知能力が高いとどのようなメリットがあるか


メタ認知能力を高めることでどのようなメリットがあるのか考えてみましょう。

ここでは例を3つ挙げますが、これ以外にも多くのメリットがあります。

  • 自分の市場価値を把握できる
  • 社内政治が得意になる
  • 異性にモテるようになる

自分の市場価値を把握できる

自分のスキル、経験を世の中と照らし合わせて自分にどれくらいの価値が有るのか分かるようになります。

まず、メタ認知の能力が低ければ「自分の中」だけでスキルを判断します。

「私は営業が得意(だと思ってる)、だから営業だけで生きていけば問題ない」といった具合に。

 

一方でメタ認知の能力が高い人はこう考えます。

「私は営業が好きだけど、社内の先輩と比較してもものすごく適性があるとは言えず、それだけで勝負していくのはきつい。一方で、世の中におけるデータ分析のニーズは高まっており、私のようにデータ分析を行える営業マンは少ない。これからは営業とデータ分析の掛け合わせでキャリアを作っていくのが良いのではないか。」

ハル
ハル
二人の差は歴然ですよね。

 

ご存知のように、市場価値とはライバルや市場(マーケット)との相対的な関係の中で決まるものであり、絶対値(自分の能力)だけで決まるものではありません。

メタ認知能力が低ければ市場価値を誤って見積もってしまうことがあります。

社内政治が得意になる

メタ認知の能力が高ければ社内政治が上手くなり、結果的に昇進しやすくなります。

それは社内で自分がどのように見られているかを理解し、適切な振る舞いをとることが出来るからです。

 

昇進、昇給の判断って上司を始めとした自分以外の他人ですよね。

彼らが自分に何を求めているかを理解し、その期待値を超えること、またそれを上手くアピールすることが昇進のコツです。

メタ認知能力が低ければ上司が自分に求めていることを理解できず、間違ったアピールをしてしまったりと、悪いことづくめです。

ハル
ハル
結果的に「空気読めねーなこいつ」と思われてしまいかねません。

異性にモテるようになる

続いてのメリットは異性にモテるようになるということです。

異性にモテるには男性であれば年収、女性であればルックス等のスペックももちろん重要です。

一方で、スペックは大したことないのにモテる人っていませんか?

彼らは「相手が何を求めているか」と「自分がどう見られているか」を理解し、その差分を埋めようとしているんです。

    
 
例えば、意中の相手の好みのタイプが「面白い人」であったとしましょう。

この場合、普段より意識的に面白い事を言ったり、話のネタを仕入れて行ったりと、相手が好みのタイプに近づく努力をします。

これがメタ認知能力の高い、自分を客観視できる人の特徴です。

 

しかし、メタ認知能力が低い場合、「ありのままの自分」を押し付けて嫌がられてしまうことも。。

異性にモテるようになるためにもメタ認知能力は重要であると言えます。

メタ認知能力の鍛え方


メタ認知の重要性は分かっていただけたかと思います。

そして朗報です。(笑)

なんとメタ認知能力は先天的なものではなく、トレーニングによって鍛えることができます。

ここでは具体的な鍛え方について紹介していきます。

  • マインドフルネス
  • セルフモニタリング

マインドフルネス

一つ目の鍛え方はマインドフルネスです。

皆さん、マインドフルネスってご存知ですか?

Wikipediaにはこのように書いてあります。

マインドフルネスは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想及びその他の訓練を通じて発達させることができる。語義として「今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに捕らわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある。新しい考え方ではなく、東洋では瞑想の形態での実践が3000年あり、仏教的な瞑想に由来する。

ハル
ハル
難しいですね。(笑)

詳細まで書いていくとややこしいので、とりあえずはニアリーイコールで瞑想と捉えていただいて大丈夫です。

マインドフルネスはかのスティーブ・ジョブズも日常的に行なっていたそうで、海外の名だたる企業でも取り入れられているものです。

  

さて、この瞑想がメタ認知を鍛えるのに役立ちます。
 
やり方は簡単。(やり方は簡単だけど実際にやるのは意外と難しいです。笑)

床に座って体の力を抜いて目を閉じます。

座り方はあぐらが良いですが、体勢的にきつければ楽な姿勢で構いません。

そのまま「何も考えない状態」を保ちます。

この「何も考えない状態」が意外と難しく、何かしらの雑念が湧いてくるはずです。

その時に「あ、今自分はこういうことを考えていたな」と自分の考えを外から見るような感覚で一つ一つ捉えていきます。

そして、また何も考えない状態に戻ります。

地味ですが、これを続けていくことによって徐々に「自分が何を考えているか、どういう状態か」を客観的に認識できるようになっていきます。

マインドフルネスについて詳しく知りたいという方はぜひこの本も読んでみて下さい。

セルフモニタリング

続いてのメタ認知の鍛え方はセルフモニタリングです。

自分の気持ちや感情、思考や行動を「まるで他の人が自分を見ているような感覚で」把握することがセルフモニタリングです。

 

例えば自分が何かに怒っている時を想像してみて下さい。

通常、怒っている時に自分を客観視するなんて難しいですよね。

そんな時にあえて一瞬だけ一歩引いて、「あ、今自分は怒っているな」という状態を客観的に認識して下さい。

すると、「こんなに怒る必要があるんだろうか」、「自分も悪かったのでは?」など色々な考えが巡るはずです。

ひとまず、自分の思考をこのように客観的に把握できるよう習慣付けます。

これがセルフモニタリングです。

セルフモニタリングを続けるうちに自分を客観視する能力が高まり、徐々にその感情もコントロールできるようになっていきます。

ひとまずはセルフモニタリングを習慣にしましょう。

セルフモニタリングができるようになってくると、その次のステップとしてその感情をコントロールできることを目指していきましょう。

まとめ


この記事ではメタ認知能力の重要性と鍛え方について紹介してきましたがいかがでしたか?

メタ認知のトレーニングはこの本もとてもおすすめですよ。

それでは最後に、紹介した内容を振り返ってみましょう。

  • メタ認知とは、自分を客観的に捉える能力である
  • メタ認知を鍛えるメリット3選

 ・自分の市場価値を把握できる
 ・社内政治が得意になる
 ・異性にモテるようになる

  • メタ認知の鍛え方2選

 ・マインドフルネス
 ・セルフモニタリング

以上です。

ありがとうございました!