チャレンジを妨げる現状維持バイアスとその克服方法とは?

この記事の対象
・失敗が怖くてチャレンジできない
・現状維持バイアスを克服したい

こんにちは、ハルです。

現状維持バイアスをご存知ですか?

現状維持バイアスとは変化を恐れ、現状維持を求める心理作用のこと。

新しいチャレンジを怖いと感じる人は、現状維持バイアスが邪魔をしている可能性があります。

しかし現状維持バイアスは適切に対応すれば克服が可能です。

この記事では現状維持バイアスとは何か、その具体例、どうやって克服するのかについて解説します。

現状維持バイアスとは?


冒頭で述べた通り、現状維持バイアスとは変化を避けて、現状維持を臨む心理作用のことです。

変化を受け入れれば明らかにメリットがあると理論的には理解していても、なぜか不安に感じてしまい、変化を受け入れられないことがありませんか?

それが現状維持バイアスに陥っている状態です。

現状維持バイアスの例

現状維持バイアスについてイメージしやすいように、具体例を3つ紹介していきます。

  •  条件の良い転職
  •  見ていないサブスク
  •  部屋の掃除

条件の良い転職

一つ目の例は転職活動です。

転職活動の結果、現職よりも年収や安定性の高い会社に内定をもらったとしましょう。

合理的に考えれば内定を受け入れ、転職すべきだと分かっているのに、人間関係などに対する根拠のない不安があり、内定を受け入れることができない。

これが現状維持バイアスに陥ってしまっている例です。

客観的に見れば明らかに転職をすべきでも、当の本人は変化を恐れ、なかなか一歩踏み出すことができません。

見ていない動画配信サービスの解約

ほとんど見ていない動画配信サービスの解約が億劫になっていたりしませんか?

これも現状維持バイアスが働く一つのケースです。

現代社会ではNetflixやHuluなど一人が複数の動画配信サービスに入会していることも珍しくありませんよね。

そうなると必然的に、入会はしたものの殆ど見ていないサービスも出てきます。

明らかに解約してしまった方が良いのに、「いずれ見たい映画が限定配信されるかもしれない」といった現時点では根拠のない理由を作ってお金を払い続けたりします。

これも現状維持バイアスが働き、サービスを解約するという変化を受け入れることのできていない状態です。

ハル
ハル
心当たりのある方も多いのではないですか?

断捨離

断捨離においても現状維持バイアスが働きがちです。

明らかにいらないものでも、いつか必要な時が来るのではと考えて捨てることができない。

そんな経験はありませんか?

これも捨てるという変化を受け入れることの出来ない現状維持バイアスの例です。

ハル
ハル
断捨離とはある意味、現状維持バイアスとの戦いです。(笑)

余談ですが断捨離は部屋も広くなり気分もスッキリするのでおすすめです。

このブログでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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現状維持バイアスは認知バイアスの一種である


現状維持バイアスについてイメージはお持ちいただけたでしょうか?

ご自身に関しても、「あの時は現状維持バイアスに陥っていたな」と感じることがあるのではないですか?

 

さて、現状維持バイアスは適切に対処することで克服できます。

しかし、その対処法を紹介する前に、バイアスについて紹介させて下さい。

 

バイアスとは先入観や偏見といった意味。

そして、物事の判断が先入観によって非合理的になってしまう心理効果を認知バイアスといいます。

現状維持バイアスは認知バイアスの一つであり、他にも多くの認知バイアスがあります。

・ハロー効果
・正常性バイアス
・確証バイアス
etc

 

何が言いたいかというと、人間の脳は私たちが思っているほど合理的に働いておらず、さまざまな偏見、先入観の影響を受けていることなんです。

まずはそれを知って下さい。

そして認知バイアスをきちんと理解し、対策することで、脳の誤作動を防ぐことができるようになります。

次章では現状維持バイアスを克服する方法について紹介していきます。
 

現状維持バイアスを克服する方法


現状維持バイアスは人間が本能的に陥ってしまう心理効果であるため、完全に防ぐことができません。

しかし、ステップを踏んでいけば克服することはできます。

その3ステップを以下で順番に解説していきます。

  1. 現状維持バイアスを認識する
  2. 小さなアクションを行う
  3. 記録をとる

現状維持バイアスを認識する

まずは自信が現状維持バイアスに陥っている状態を認識する必要があります。

ここで役立つキーワードは「メタ認知」

メタとは高次という意味であり、メタ認知とは高次元から自分を認識すること。

自分を外から見て、「あぁ、私は今は現状維持バイアスに陥っているな」と把握するイメージです。

 

例えば転職活動で条件の良い求人の内定をもらったのに、転職する勇気が出ない時は、メタ認知を意識してみて下さい。

そうすればきっと「合理的に考えれば転職した方が良いのに、現状維持バイアスが働いて正しい決断ができていない自分」を認識することができるはずです。

小さなアクションを行う

続いては、大きなアクションでなく小さなアクションを行うことがポイントです。

例えばキャリアアップのために平日は3時間、休日は8時間勉強しようと決めたケースを想像してみて下さい。

このような大きな目標では現状維持バイアスが働き、結局元に戻ってしまう可能性が高いです。

ハル
ハル
僕なら確実に三日坊主になってしまいます。(笑)

まずは平日だけ1時間勉強するといったような達成難易度が低めの目標を立て、小さなアクションを積み重ねていくことが大事です。

この小さな目標がクリアできれば徐々に勉強時間を増やしていけば良いのです。

いきなり大きなアクションを取ろうとすると、現状維持バイアスの餌食になってしまいます。

小さな目標からクリアしてきましょう。

記録をとる

小さなアクションを積み重ねていけたなら、それを記録して後から振り返れるようにすることが大切です。

記録という行為はアウトプットであり、アウトプットした内容は後から客観的に振り返ることができますよね。

例えば上記のように平日1時間勉強するという目標を達成できた日はカレンダーに○印をつけていきます。

成功体験を記録すると自信に繋がり、また現状維持バイアスによって元に戻ってしまうことを防げるようになります。

 

紹介した3つのステップはどれも簡単なものですが、効果は絶大です。

ぜひ試してみて下さい。
 

まとめ:現状維持バイアスを克服して新しいチャレンジを


この記事では現状維持バイアスとは何か、具体例、そして克服の方法について紹介してきましたがいかがでしたか?

最後に、紹介した内容を振り返ってみましょう。

  • 現状維持バイアスとは

・現状維持バイアスとは認知バイアスの一つ
・変化を避けて、現状維持を臨む心理作用のこと

  • 現状維持バイアスを克服するには

1. 現状維持バイアスを認識する
2. 小さなアクションを行う
3. 記録をとる

以上です!

この記事がお役に立てれば幸いです。

ありがとうございました!